気をつけたい病気

遺伝性疾患について

遺伝性疾患とは親から子孫へ遺伝する病気です。
本来、繁殖するということはよりよい犬を作ることが目的ですが、無計画、無知識のまま乱繁殖した結果、
疾患を抱えた犬を増やしてしまった犬種もあります。


股関節形成不全(HD)

股関節を形成する骨、軟骨、靭帯等の異常により、股関節が正常に発達しない病気です。
一般的に飼い主が気づく症状としては、後足の不自然な歩様や走ったりジャンプするのを嫌がるなどがあります。
遺伝性疾患ではありますが、飼われている環境により症状がひどくなったり、異常のある股関節でも普通に生活できたりします。

以前、我が家で飼っていたゴールデンが癌になり、体力が落ちていた時、フローリングでは立ち上がろうとしても足が滑って踏ん張れず、あわててじゅうたん敷きにしたところ自力で移動できるようになりました。
このようにフローリングの床はとても滑りやすく、ゆっくり移動しても犬の足腰にはかなりの負担がかかります。
子犬の関節もゆるく骨もしっかりしていない時期に足腰に負担をかけ続けていると、それによりHDを悪化させることもあります。

また肥満も悪化の原因になります。走ったりジャンプした時の衝撃は体重の3倍以上の負担が足腰にかかります。
太らせすぎないように注意が必要です。

股関節に異常があっても症状があらわれていないと見た目では全く分からないので、ドッグスポーツなど負担のかかることをさせる場合や繁殖を考えているのであれば、レントゲンを撮り審査機関により判断してもらうことが大切です。


日光性皮膚炎(コリーノーズ)

寒い地方原産でメラニン色素が少ない犬種や白い毛の犬におこります。
夏の強い紫外線を浴びると、鼻やまぶた、口の周りなどの毛が少なく、皮膚色素の乏しいところが、赤くただれてしまうものです。ひどくなると鼻先がただれて欠損することもあります。
治療は強い日差しに当てないようにするとか、色素の薄い部分に入墨をするなどです。

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